お子さんに予防接種受けさせるべきか悩んだことはありますか??
予防接種に対する不安やデマなどについて可能な限り調べて、考えてみました。
もくじ
予防接種を受けさせたくないのは「子供のために」
私はこれまで4人、「子供には予防接種を受けさせたくない」という人に会ったことがあります。
2人は人づてに「あの人のとこ、子供に予防接種受けさせてないんだって…」という噂話。
同じ生活圏内で少なくとも2家庭の子供たちが予防接種を受けていないということは、未接種の子供は全国にはもっとたくさんいるんだろうなあと想像できます。
4人中3人は「大事な子供のためを思って」予防接種に疑問を抱き、警鐘を鳴らしていました。
(噂で聞いた1人は「面倒臭い、任意接種にお金がかかるのが嫌」だそう。。)
一般的に予防接種は生後2ヶ月からのスタートなので予防接種を受けさせるか、受けさせないかは親の判断になってきます。
予防接種を受けさせたくないという意見
私が予防接種を受けさせたくないという話題で話をしたのは2人です。
「子供に予防接種は受けさせたくない」という話を聞くと、「ウワー…」と思いつつその話を避ける場合が多いかなーと思います。(実際その方が表面上平和なんですが)
2人のうち1人は高校時代からの友人、もう1人はわりと真剣な話もできるタイプだなと思っていたので、対話を試みてみました。
予防接種には危険性がある?
また、三種混合ワクチンを受けると自閉症になるという研究論文がウソであったというお話については理学博士の片瀬久美子さんがわかりやすく解説してくださってる記事があります。
※その論文は既に撤回されています。
友人は『色々調べて予防接種に疑問を抱いた』と話してくれましたが、”色々調べた”の内容は何かというと「近所の奥さんが言ってた。」でした。。
友人は、結婚して地方の山奥に移住したところで、自然派の奥さんがご近所さんだったようです。奥さん…!!
予防接種を受けても感染する可能性がある?
その逆にも、自分の子供が抗体を持っていれば、抗体がつきにくい子を守ることにもなるんだよ。
これは公衆衛生という考え方になるんでしょうか。
予防接種を受けていない場合でも人体が移動するものである限り「周りが受けてるから自分の子には移らない」とは限りません。
しかし、自分の子を予防接種を受けさせることで、感染を広げずにすみます。
子供が可哀想?
「子供が可哀想」の基準は人によりけりですね。
個人的には高熱で何日も辛い想いをさせた上に脳障害や難聴になるかならないかという可能性に賭けるよりかは、注射の方が「可哀想ではない」のではないかなと思います。
投薬の必要や脱水症状の危険がある場合などにも「可哀想だから」針を使う点滴も拒否するのでしょうか。。
感染しないから大丈夫?
あと実家関西でしょ?大阪は結核患者が多い地域だからBCG受けないのは帰省のたびに危険に晒すことになるよ?
渡航する国によっては予防接種を受けていないと入国できない場合もあります。
将来、子供が渡航するときには自分の判断でワクチンを打つことができます。
その場合子供本人の判断で結局打つなら、それまでの期間親の意思で予防接種を受けさせていなかったこと自体も無意味になるんじゃないでしょうか。
それとも、ワクチンの危険性を伝え、子供の可能性を狭めるために尽力するのでしょうか。
予防接種は製薬会社の陰謀?
定期接種の場合は無料で接種できます。
ワクチン一本あたりの価格調査もネットで閲覧できます。
定期接種で受けるMR(麻疹・風疹)の平均価格は5,447円、四種混合は6,851円、肺炎球菌7,052円…。
これらが無料で受けられるようになっています。
自分の財布も開く必要もないのになぜワクチンの研究開発製造を行う製薬会社の収益は制限したがるのかが正直謎…。
また、薬には研究コスト、製造コスト、管理コスト、輸送コスト…医師が注射するまでにも様々な手間がかかっています。
「原価がいくらだからこの値段はボロ儲け」という話は見当違いだと思います。
予防接種での副反応が怖い?
病気の種類はめちゃくちゃたくさんあって、原因が何かを特定できないものもたくさんあります。
予防接種のタイミング関係なく子供はいきなり発熱するし、謎の湿疹が出たりします。
ある日我が子が熱を出しても「予防接種の副反応だ…!」とは限りませんよね。。
(「ワクチンのせいで子供の命が〜〜」系はそういうことを言っている場合が多いようです。。)
仮に副反応が出たとしても赤く腫れる、発熱や湿疹などの場合が多いそうです。
とはいえ、とても低い可能性ですが、実際に副反応で重篤な自体に陥る可能性は完全にゼロではありません。
しかし、弱体化されたワクチンではなく自然に感染するとウイルスは強いままなので、その分重篤な症状に陥るリスクは高くなります。
「でも、もし自分の子が万が一、ワクチンの副反応で大変なことになったら…」と心配になる気持ちはめちゃくちゃわかります。
感染する可能性と、重篤な副反応が出る可能性、どちらのリスクをとるかが親の判断になってくるかと思います。
また、予防接種後に異常が出て『明らかに予防接種の副反応である』と診断された場合には救済制度があります。
現在流行中の麻疹のワクチン接種による副反応は100000人に対して1人の可能性です。
1人の発症者から12~14人(インフルエンザは1~2人)に感染させるといわれており、感染した場合は1000人に1人の割合で脳炎を発症して、その20%〜40%が後遺症を残すそう。
予防接種による100000分の1の副反応の可能性と、感染して1000人に1人で脳炎を発症し後遺症が残る可能性、どちらを選ぶかは子供本人ではなく親に委ねられています。
他人の子供に感染させるリスクはどう考えてる?
同じ病院を受診したってだけでよその子供に障害を残す可能性だってあるんだよ。
私は1人目を妊娠してから、自分の麻疹の抗体が切れてることを検査で知りました。
幸いにも妊娠期間中麻疹には感染せずにすんだので産んでからすぐ打ちました。
近所にこういう人がいたらマジで怖いなと思います。(しかし、いる…。)
予防接種は個人の問題ではない
私は予防接種は「うちはチョコレートは食べさせないことにしてる」とは違う話だと思っています。
熱を出して苦しそうな子供を前にして『これは麻疹だから感染拡大させないために病院に行かない!』という判断はできないんです。
「子供に予防接種を受けさせないことにしている」という言葉のあとに「自分なりに勉強して決めた。」「ちゃんと調べてる。」「よく考えてそうした。」といったガードが入っていました。
なので、私も調べつつ自分の考えを記事にしてみました。
私は医者ではなく、予防接種のプロではありません。
「不安があったら医者に相談」よりも、その前に自分で情報を調べたり、友達に相談する場合が多い一般人です。
しかし、不安を煽る謎信仰やデマなどにはなるべく踊らされたくないと思っています。
そんな素人が調べつつ考えて書いた記事よりも信頼できそうで読みやすい予防接種関連の記事とサイトもご紹介します。
おわりに
この記事は実際に「予防接種を受けさせたくない」「推奨されているもの全てを打つつもりはない」という考えの方との会話を元にはしていますが、特定の個人とのやりとりを記録したものではありません。
山奥に暮らしていた友人は産後の混乱で予防接種に対する不安を伝えてくれただけで、その後お子さんに予防接種は受けさせているそうです。
話したうちのもう1人は「予防接種を受けろっていうのは脅迫罪だ」「押し付けないでほしい」「そこまでの推奨派だとは思わなかった」という反応でした。
私は、ワクチン推奨派を名乗っているわけでもない普通の1個人ですが、今回この記事を書く上で参考になる、信頼できる情報を探しました。
よく聞く「ワクチンは毒!」というような記事は見当たらなかったのですが、『予防接種 脅迫罪』で検索するとソレ系の個人ブログがいくつかひっかかりました。
検索する言葉によって見える世界が違うというのは怖いものだな〜と実感しました…。